HubSpot導入/多言語対応など集客・データ活用強化に向けて戦略から実行まで丸ごと支援
芸能団体 公益社団法人
日本の伝統文化を守り、次世代に伝えることを目的とした芸能団体です。
公演や普及活動を通じて伝統芸能の魅力を広め、国際的な文化交流にも力を入れています。
クリエイティブホープでは、デジタル技術とマーケティングの知見を活用し、課題解決に向けた段階的な伴走支援を提供。
具体的には、多言語対応Webサイトやデータ基盤の構築、運営体制の強化などを通じて、国内外への発信力と集客力を飛躍的に向上させるお手伝いを行いました。
課題
デジタル化の遅れと集客力強化の必要性
本団体では、主催イベントへの集客を通じて伝統文化への関心を高めることを目的としています。しかし、以下のような課題に直面していました。
1.デジタル化の遅れ
主な広報手段はチラシやポスターといったアナログ手法に依存しており、Webサイトやデジタルマーケティングは未活用の状態でした。また、これを担う専門人材も不足していました。
2.来場者データの活用不足
来場者情報は紙ベースで管理されており、効率的な情報発信や来場者分析が困難な状況でした。このため、再来訪を促す施策も十分とは言えませんでした。
3.海外展開の不足
日本伝統文化への関心は海外でも高いにもかかわらず、多言語対応のWebサイトがないため、日本語読者に限定されていました。
これらの課題を解決するためには、データ基盤の整備と人材の確保、さらに海外向け広報戦略の強化が急務でした。
解決策
HubSpotの導入とBPOによる包括支援
クリエイティブホープは、同団体への課題に対して、以下の6つの施策を実行しました。
1. ヒアリングから課題を明確化し、プロジェクトを設計
まずは、芸術団体の目的や目指す理想像について丁寧にヒアリングを行い、「デジタルによる文化の継承」と「認知向上」という2つの視点を軸にプロジェクトを設計。
この過程で2030年を見据えた目標を共有し、その達成に必要な具体的施策を洗い出しました。
2. データ基盤の構築とWebサイトのリニューアル
初期の取り組みとして、データ基盤の構築とWebサイトのリニューアルを実施しました。HubSpotのCRM機能を活用し、来場者データを一元管理。これにより、興味・関心に基づいたリピート施策を可能にしました。
また、WebサイトはHubSpot CMSを用いて多言語対応とスマートフォンへの最適化、SEO対策を行い、国内外のユーザーが情報をスムーズに取得できる環境を整備しました。
3. リソース不足への対応:BPOによる運営支援
団体内のリソース不足を補うため、BPO(業務プロセスアウトソーシング)の形で支援を提供しました。通常のWeb運用だけではなく、様々な活動に紐づくLPやページ構築、さらにはメルマガ配信までデジタルマーケティングに関わる業務を幅広く代行し自動化。
これにより、団体の負担軽減と効率的な運営が実現しました。
4. 記事メディアの立ち上げとコンテンツ制作
記事メディアを目的別に立ち上げ、公演取材、事業を深く掘り下げる多言語対応記事を継続的に作成。これにより、読者が何度も訪れたくなる魅力的なコンテンツが充実しています。
さらに、SNSやWeb広告を活用して認知活動を業務のルーティンとして実施することで、新規顧客や海外からのアクセスを大幅に増加させました。
5. SNS運用と広告支援による集客強化
HubSpotのソーシャル管理機能を用いてFacebook、X、Instagramを連携し、投稿作成やスケジューリングを通じてターゲットユーザーへの最適なアプローチを実現。
また、Web広告運用代行では、戦略的な計画と実施後のレポートを通じて、予算の最適化と集客効果の向上に寄与しました。
6. イベント運営支援と利便性向上施策
イベント当日は、来場者の誘導や会場設営といった運営面もサポート。また、電子チケットの導入支援やWebを活用した告知を強化することで、参加者の利便性を高めるとともに、参加率の向上を目指しました。
アンケートは紙とデジタル両方で実施することでアナログの確実さ、デジタルの利便性を両立させました。
結果
検索流入10倍、新規顧客基盤を強化
サイトリニューアルやSNS運用、広告強化などの施策により、ユーザー数とページビューが大幅に増加しました。
特に、オーガニック検索からのアクセスは、2020年と比較して2024年には10倍に成長しています。これにより、新規顧客の獲得基盤が飛躍的に強化されました。
また、デジタル化した会員システムの導入により、次回公演やイベント情報を効率的に発信できることで既存顧客との関係性も向上しました。特にメール配信機能を活用し、タイムリーな情報発信とフォローアップを可能にしました。
さらに、多言語対応のWebサイトと電子チケットシステム導入により、若い世代や外国人観光客へのアクセスが強化され、新規顧客層へのアプローチが拡大しました。
今後は、多言語対応機能を活用しながら、デジタルマーケティングをさらに拡充することで、新規顧客の集客力を一層高める予定です。私たちクリエイティブホープは、これらの取り組みを通じて、継続的な支援を提供してまいります。