今回は医療分野でサービスを展開する企業様の事例をご紹介します。
同社は各医療機関との連携を重視し、信頼に基づいたネットワークを築きながら、事業の幅を広げています。
クリエイティブホープでは、営業活動の効率化と業務のデジタル化を目的に、HubSpotを活用した顧客管理・商談管理基盤の構築を支援しています。
課題
属人的なExcel管理により顧客情報が分断
同社はこれまでExcelで商談や顧客情報を管理しており、営業活動の全体像が把握しづらい状況でした。ツールによる一元管理は行っておらず、活用できる体制も整っていなかったため、組織全体での情報共有や業務の標準化に課題を抱えていました。
これまでの営業プロセスが属人化していたことに加え、情報の分断により共有や引き継ぎにも課題がありました。
こうした背景から、営業情報を一元管理できる環境を整備し、業務効率を高めながら商談数の最大化を図ることが急務とされていました。
また、ツール活用に不慣れなメンバーも多く、無理なく定着できる仕組みづくりが求められていました。
解決策
営業プロセスを再構築する3ステップのHubSpot活用支援
クリエイティブホープでは、同社の「脱・Excel」実現と営業業務の可視化に向けて、HubSpotの導入支援を実施しました。
限られた期間内で、以下の3つの観点から支援を展開しています。
1. 要件定義と業務整理による導入準備
初期フェーズでは、Excel中心で属人的だった業務プロセスを整理し、Sales Hub/Marketing Hubに必要な機能・非機能要件を明確にし情報管理の一元化を実現。
運用の再現性も重視した設計方針を策定しました。
2. 営業・マーケティング基盤の構築
Sales Hubでは、セールスパイプライン、取引プロパティ、カスタムオブジェクトの設計・設定を実施しました。Marketing Hubでは、フォーム・メールテンプレート・ワークフロー・レポートやダッシュボードを構築し、営業・マーケ連携を前提とした基盤を整備しました。
3. 定着を見据えたトレーニングと進行支援
導入後のスムーズな活用を見据え、Sales Hub・Marketing Hubそれぞれに対して操作トレーニングを実施しました。
並行してプロジェクトマネジメントを行い、スコープ・スケジュール・リスクを適切に管理しながら、約3カ月での導入完了を支援しました。
なお、今回の支援では、HubSpotの標準機能を活かしつつ、必要項目に絞った機能設計と設定を行うことで、短期間での導入と現場での実運用を両立しました。
全体像を捉えるレポート設計や、カスタムオブジェクトを含む構成設計により、将来的な拡張性も見据えた柔軟な基盤が構築されています。
結果
営業情報が一元化され、組織的な連携体制が始動
今回の支援により、これまで分散していた営業・顧客情報の管理がHubSpot上に集約され、全体を俯瞰できる環境が整いました。
Excelからの脱却を実現し、営業活動の進捗状況や接点履歴の共有がしやすくなったことで、チーム間での連携が強化。短期間で実装されたデータ基盤やレポート機能は、今後の改善サイクルの起点にもなっています。
導入から日が浅いため、商談数の具体的な増加については計測中ですが、営業プロセスの可視化と運用体制の標準化により、継続的な改善を支える土台が整いつつあります。
今後はこの基盤を活かした活用フェーズへと移行し、さらなるデジタルマーケティングの推進が見込まれます。